現在、健康ブームの中、ロハス/LOHAS、スローフードなど、食に対する安全性について非常に関心が高まってきています。また原料、作り方などにこだわりを持つ人たちも増え、ますます健康への意識が広がっています。
そんな中、昔から私たちの食生活と健康に多きく関わってきた発酵食品が見直されるようになってきています。
発酵食品とは、それぞれの微生物を活用して素材を発酵させることで、新たな別のものへと変化する食べ物のことです。
たとえば、大豆を発酵させた味噌や納豆については、味噌は大豆の成分に無いビタミンB12(造血作用)が生成され、納豆は大豆を納豆菌で発酵させ、納豆のネバネバした成分の中に血栓を溶かすナットウキナーゼという酵素があり、私たちの健康に役立つ食品として注目を浴びています。
発酵食品には、どうして健康を維持していくうえで必要なのかというと、微生物で発酵させた食品には、発酵させていない食品よりも消化酵素を豊富に含み、栄養素が増えたり、アミノ酸など私たち人間に不可欠な物質を作るからです。
さらに、発酵食品の働きは生活習慣の予防など健康に重要な役割を果たしてくれます。
発酵食品の特徴は、発酵によって栄養価が高まり、おいしさや風味も増し、保存性もよくなり、私たちの健康を支えてくれる素晴らしい食品です。
体の代謝がきちんと行われるために必要不可欠な存在が「酵素」です。
酵素とはタンパク質の一種で、食物を分解して取り込んだり、体を動かしたり、排泄したり、呼吸をしたりするなど人間の生命活動の基本的な働きをします。
私たちの体内で働く酵素は約5000種類。そのうちおよそ3000種類もの酵素が腸で作られていますが、体内の酵素の量は一人ひとり、一生のうちに
作り出せる量は違います。しかも体内酵素は生まれたときから体の中に持っている潜在的な酵素(潜在酵素)で、一生のうちに作られる酵素の量は限られています。そのうえ、体内の酵素の量は加齢とともに減少していき、40代ぐらいから急激に減り始め、体内酵素が減少することにより老化が加速します。
体内に存在する酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」に分けられます。
そして、もう一つ食べ物に含まれている酵素として「食物酵素」があります。
・・・ 食物を分解して吸収させる働き。
生野菜
刺身
生肉 など
納豆
味噌
キムチ
ヨーグルト など
生のまま摂取することで体内に酵素を取り入れることができる。
昔からある発酵の技術で体内に酵素を取り入れることができる。
私たち人間だけでなく、私たちの家族の一員であるペットに対しても酵素を含まない食べ物ばかり与えていては人間と同じ病気を引き起こす可能性があります。人間と同じ生き物ですから、バランスよく食べ物を与えてくださいね。
健康も「自助努力」を必要とするようになり、日本でも健康に対する関心が高まり健康食品など活況ですが、私たちの健康の基本は日常の食事であり、欧米化した食事を酵素たっぷりの日本食へ戻すことだと思います。
これからの私たちの健康の鍵を握っているのは、発酵食品に含まれる「酵素」なのです。
新鮮なほど酵素がいっぱい!
生のものにも酵素が!
(素材)+(微生物) = (発酵食品) *発酵に使う微生物によってそれぞれ
変化した発酵食品が生まれます。
大豆 + 酵母菌 = 味噌・醤油
大豆 + 納豆菌 = 納豆
牛乳 + 乳酸菌 = ヨーグルト・チーズ
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・・・ 体に必要なエネルギーを作り出す働き。
*ビタミンやミネラルの少ない食事
野菜や果物に含まれるビタミンやミネラルの量は、農薬・化学肥料の使用や温室栽培などの影響で栄養素が少なくなっています。
ですから、日頃から意識して酵素を含んだ食べ物を多く摂る必要があります。
*炭水化物や脂肪、糖の取り過ぎによる高カロリーの食事
体内では大量に消化酵素が必要とされ、消化酵素が不足してしまいます。
日頃から高カロリーの食事を控え、適度な運動を心がけることが大切です。
*加熱加工食品の取り過ぎによる食事
酵素は熱に弱く50度以上の熱が加わると、酵素は失われます。つまり、加熱加工処理された食品やインスタント食品、電子レンジを使用した調理の食品などには、すでに酵素は含まれていませんので、生の野菜や果物、発酵食品を多く摂ることです。
私たちは酵素が活動できるように、また、日頃から意識的に食べ物で酵素を摂り入れて、体内酵素の不足を補うように努めましょう。
・・・ 食物酵素は人間が体外から取り入れることができ、消化
酵素の代わりをしてくれます。
加熱されていない食べ物や発酵食品に酵素が含まれて
います。例えばパパイア、パイナップルなどの果物、生
の野菜、生魚など、自然のままで新鮮なもの、納豆、
味噌などの発酵食品に含まれています。
酵母、細菌、カビなどの微生物が持つ酵素の働きで、素材(米、麦、大豆など)に含まれる成分(でんぷんや糖、タンパク質など)を分解、合成し、アミノ酸や有機酸、アルコール、炭酸ガスなどを作り出す現象を「発酵」といいます。
その発酵を用いて作られたのが「発酵食品」です。
体内酵素は人間の生命活動に不可欠なものですが、実は酵素だけではその働きをすることがほとんどできません。
その酵素が働けるように助けるのが「補酵素」といわれるものです。
体内で酵素の働きを助けるもののことを「補酵素」と言います。
酵素の働きを手伝ってくれる補酵素は、主に、ビタミン・ミネラルであり、コエンザイムQ10(COQ10)も補酵素のひとつなのです。
コエンザイムQ10はビタミンではないのですが、ビタミンと同じような働きをするので別名“ビタミンQ”とも言われ、体内にもともと存在し、エネルギーを作り出すための重要な役割を担っています。
これらは、体内で酵素を生成するために必要な栄養素ですが、ビタミンは種類によっては人間の体内で作ることができ、ミネラルだけは作ることができないので、食事からしっかり補給してあげることが何よりも大切です。
今、健康に配慮している多くの人が、ビタミンやミネラルなどの栄養サプリメントを利用されているようですが、「よくわからない、実感できない」という方は、それは、体内酵素が足りない可能性があります。
サプリメントで栄養を摂っているつもりでも、本当に体の中できちんと消化吸収されていない場合も多いのです。つまり酵素不足の体では、毎日ビタミンやミネラルを摂取していてもあまり期待できないので、発酵食品を効率的に補給し、また、ビタミン・ミネラル・コエンザイムQ10どれも偏ることなく摂取されることを心がけてください。
私たちの体は、酵素が十分にあり代謝がスムーズに働くということが健康を維持するうえでの第一歩ではないのでしょうか。
発酵食品の歴史は何千年前からと古く、昔から親しまれてきました。
世界中には約3000種類の発酵食品があると言われており、納豆、味噌、醤油、鰹節、漬物、ヨーグルト、チーズ、バターなどと挙げていったらきりがありませんが、特に、日本の発酵食品は世界に類を見ないほど多彩です。
味噌、醤油、納豆、漬物などの発酵食品は日本の食卓には欠かせないものでした。
しかし、戦後50年間で私たちの食事は質素で低タンパクのものから、高カロリー、高脂肪のものへと変わりました。私たちの普段の食生活が欧米化になり、昔に比べて格段に発酵食品を取り入れることが少なくなってきていると思います。
これは、年々増加している現代人に多い生活習慣の様々な病気とも関係があるようです。
そんな中、最近では「酵素」が大変注目されるようになってきています。
体内酵素は、消化酵素によって消化された栄養分が体内で利用されるときに働く酵素ですが、栄養が十分に吸収できなくなります。
現代社会に生きる私たちは、消化酵素の不足を招きやすい食生活を送っています。
その消化酵素の不足を招きやすい原因とは...
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発酵食品は酵素が豊富です。
発酵食品の“発酵”と“健康”についてのページです。 |